なぜ半導体不足の解消が難しいのか?
2023.02.22
愛知県豊橋市に人材派遣会社を営み、工場求人もあ(求人もあ)を運営しています「株式会社サンキョウテクノスタッフ」です。
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さて、早速、今回のブログのテーマに入りたいと思います。
今回のテーマはズバリ『なぜ半導体不足の解消が難しいのか?』ということでお伝えしていきたいと思います。
新型コロナウイルスの影響も相まって世界中で半導体不足に陥り、多くの産業がその影響を受けました。
しかし各国各社の半導体メーカーは、供給を回復すべく製造ラインの新設や製造工程の変更などあらゆる手段を駆使して半導体不足解消に向けて動いています。
しかし、現実的にはまだ目に見えての半導体不足解消の成果が得られず、2024年ごろまで半導体不足が続くとの意見も聞かれます。
なぜ半導体は供給不足の解消が難しいのか?
本記事では半導体不足の解消が難しい理由を3つに分けてお伝えします。
■【理由1】半導体製造工場の新設に時間と費用が掛かる
供給不足課題に向けて簡単に解決に導く施策の1つに供給施設を増やす手段があります。
半導体においても不足が課題化したタイミングで新しい工場を新設する動きも見られました。
しかし半導体工場を設置し、製造設備を整えるには最短でも2年かかると言われています。
また最先端の機械・機器は1億ドルを超えることも珍しくなく、工場立地だけでも数十億ドル以上もの費用が必要になります。
半導体工場を新設したとしても、稼働する頃には今よりも半導体需要が後退している可能性も考えられます。
半導体メーカーは、一時的な半導体不足に対し、長期的かつ大規模の支出計画に消極的です。
そのため新設の工場がなかなか創られず、大幅に供給数も伸びないという事情があります。
■【理由2】半導体製造に掛かる時間
半導体製造に掛かる時間も、なかなか半導体不足が解消されない理由の1つに挙げられます。
半導体の製造には通常3か月かかると言われています。
最先端の技術を用いた高性能の半導体の場合、半年以上かかる場合もあります。
増産体制を敷いたとしても、市場に出回るようになるには3か月以上のタイムラグが生じてしまいます。
■【理由3】ロシアによるウクライナ侵略
アメリカ政府が中国に対して実施した対中半導体制裁の強化・新型コロナウイルスの影響に続き、半導体不足を継続させる要因が続いていることも半導体不足が解消されない理由の1つです。
対中半導体制裁の強化や新型コロナウイルスに続けて、今半導体不足に影響を与えているのは、ロシアによるウクライナ侵略です。
ロシア軍の攻撃を受けた港湾都市は、半導体製造に欠かせないネオンガスの主要な供給元でした。
ネオンガスの生産や輸出が滞ると、自ずと半導体製造にも影響が出るでしょう。
日本の半導体製造に使用されるガスのうち、ウクライナからの輸入は5%ほど。
ウクライナからの輸入に頼っている世界の国々は、ロシアによるウクライナ侵略の影響を大きく影響を受ける可能性も考えられます。
■なぜ半導体不足の解消が難しいのか まとめ
半導体製造には、世界・各業界の様々な事象が大きく影響します。
半導体不足の解消が難しい理由の主な理由は次の通り。
- 半導体製造工場の新設に時間と費用が掛かる
- 半導体製造に掛かる時間
- ロシアによるウクライナ侵略
日本の半導体製造における現場でも、直接的ではないにしろ肌感覚でその影響を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
もし興味をお持ちの方は、世界の世情と半導体不足の関係についてぜひご自身でも調べてみると良いでしょう。
今回は『なぜ半導体不足の解消が難しいのか?』について特集をさせて頂きました。
皆様のお仕事探しのご参考になればうれしい限りです♪
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